LOVE♡MIXされちゃった話

舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」公式サイト

 

 キンプリの舞台を見て来ました。

 

 あまりにも突然に一世を風靡したKING of PRISMというパワーコンテンツ。体験した者にしか通じない、あの暴力的なまでの怒涛に次ぐ怒涛。更にTVシリーズを履修することにより一気に深まる理解と謎。そりゃこの話題性なら舞台になるよねぇという納得と、どうすんだあれという完全なる興味からチケットを取りました。あと、大分とわかてはいゆーに対する「わかり」が出て来た結果、キャスティングの段階で「えーあの人がこの役やるの!」と、ゲラゲラできるようになったんですよね。プリズムの煌めきについてもお話はできますが、今回の舞台に関して私は多分「俳優の客」という立場で見ています。別に推しはいないけど。
 この手の話はお腹いっぱいなんですが、何回見たとかどういう風に好きかとか、或いはどんな理由で現場に足を運ぶかも当然個人の自由だし、何をしようが自己満足の域を出ないし、俳優のオタクだろうが原作のオタクだろうが狢は狢だぞ! いいか!
 ただ生きてる世界が違い見えるものが違い共通認識が異なるので、正直「ここは混ぜたらあかんかったやつではないのか」とは思いましたけれども! 正直な話!! 散々学級会が開かれてるのであえて言及はしません。私はただ粛々と観劇アンケートに「もし続編か再演をやるなら後生だから通常と応援で公演を分けてくれよな!」と書き綴るのみです。俺たちに人権を!!!

 

 

 

 そんな話はさておいて舞台の感想を書きます。

 高田馬場ジョージ!!!!!!!!
 (フォントサイズは24です)

 あのもう、シュワルツローズ以下シュワロが! ちょっともうほんとに! ジョージがね!!! ジョージが本当にジョージで一生キンブレ振ってたかったという話をしたい!!! 

「俺と、高田馬場で情事しない?」

\いいよー!/

「ぃやったあ!」

 これは実際に舞台で行われたやり取りです。えっ最高では? 最高のコールアンドレスポンスだ……やだこんなの好きになっちゃう……無理…………
 舞台を見終えて色々ごちゃごちゃ思ったけど、それらを濾過しきったあとに私の中に残ったのは日に日に増す「ジョージ……」という想いです。なんだこれは。キンプリが覚醒剤的シャブなら、高田馬場ジョージはダウナー系のそれだぜ。


(以下ネタバレなので薄目で読み飛ばしてね!)


 高田馬場ジョージ、ソロでキャスティングされてるのでソロ出演だと思ったらちゃんとTheシャッフルで出てくるんですよ。え、出て来るの? って思いません? 出て来るんですよ……人形で。一旦はけたと思ったら、Theシャッフル4人が繋がった状態の雑な操り人形を背負って出て来る高田馬場ジョージ。いやずるいやろそれ。
 登場時から1人舞台だけど、5人になっても1人舞台。でもまたこの演技がもう最高最強にキュートなんです! 演者の古谷さんほんとどれだけ芸達者なのかと……。歌わせたら歌わせたで設定の「歌下手だから口パクアイドル」をガン無視するほどお上手だし、ダンスもお仕事とアイドルのジョージを使い分けてるんですよ。
 Theシャッフルの『恋のロイヤルストレートフラッシュ』では、黒子に扮したアンサンブルの皆さんがメンバーの人形を身にまとって5人のダンスが披露されます(余談ですけどこういうお約束で表現するところ、演劇特有の茶番感があって私は割と好きです)。こちらのダンスはキュートさにベクトルを振り切っています。ハートを作ってにこっと微笑み可愛らしい流石ラブラブ系スタァ。ところが一方、舞台後半の大メドレーで披露されるシュワロのオリジナル曲では妙にキレのある、小気味の良いダンスを見せてくれます。それが、もしかしてこちらの方が本懐なの? と震えるほど格好良いんです。キャラクターとしては三枚目、それこそ道化役であるはずの高田馬場ジョージが、二枚目も蒼白の格好良さで迫ります。むーりーーー
 このオリジナル曲---ルヰくんとアレクとジョージの3人が見せる、ちょっとアダルトで魅力的な表現が個人的にはこの舞台の大サビです。この曲のためにいま私は涙を飲んでライビュのチケットを探すか悩んでいる状態です。M字開脚からの腰振りですよ。もう一度言います、M字開脚です。あー! シュワルツローズー!!!!(キンブレを振り回す絵文字)
 この「「「「やばい」」」」ジョージを堪能するなら下手が断然オススメです。もしこれから劇場でご覧になるかたがいらしたらサイドチェンジの参考にしてください。

 

 

 


 はあ……

 


 舞台そのものは前半で映画のストーリーをなぞり、後半ではDear Crownで催されるクリスマスライブに向けてのオリジナルストーリー(キンプリラッシュをやってるとよりスッと入る)という構成です。安心していきなりオバレのプリズムショーで頭をぶん殴られてください。大丈夫。しかし舞台が終わる頃、私のお脳には完全に高田馬場ジョージがキマっており、もう何も思い出せない……エーデルローズのお風呂……卒業証書ポーン……
 カーテンコールの記憶も、下手の端から法月仁、高田馬場ジョージ、大和アレクサンダーの並びがサイコーすぎてそこ以外が靄がかかったようなの……おかしいわ……。アレクはお辞儀も拍手も全然しないし、ジョージはそんな両隣のふたりの手を無理矢理握って振り回すようにキュートなお辞儀をするし、でも法月仁はあくまで塩対応でそれを振り払ってルヰくんをエスコートしながらはけるっていう小芝居を最後まで続けてくださるんですよ演者の方々。ありがた〜い! すご〜い!

 

 演出がもたついてるとか相変わらず役者間に差があるとか結局曲の良さとライブシーンと客降りのファンサービスの力技で持ってってるだけじゃん! という意見はド正論だなあって思うんですけど、正直そういう話をするよりお脳に高田馬場ジョージがキマってるやばさを話した方が私もあなたも楽しいと思うんですよね。どうですか。あと法月仁の話も忘れずするからな!

 この舞台でも相変わらず大活躍なのがやはりアンサンブルの方々で、私は今回も「前髪を上げてるひとの顔がぶっちゃけ好み」と思って見てたんですけど、その方が法月仁と絡んだときの私の心のガッツポーズを想像してほしい*1。これもネタバレっちゃネタバレなんですけど、法月仁も歌って踊りますからね?????? プリズムショーではないけど歌って踊る法月仁ですよ????? お風呂シーンで確認できる腹筋は実は描いてあるのがつぶさに見てとれるお茶目な法月仁! 大事なのは格! 鞭さばきが最高で塩対応がサイコーでファンサがやばい法月仁! そんな法月仁が、膝をついてかしづく顔の良い男の顎に指をあて、頬を寄せる寸前で突き放す! か、かぁっこいい~!! でもサビではIn The Timeless~って歌いながらすんげえやばい動きで笑いを誘ってくるの、ほんと面白いんでやめてほしい好き。ああ思いだしたらやっぱりライビュ見たくなってきた

 わかってるんです、観客的にはエーデルローズ生による『ドラマチックLOVE』で、「ありがとうの代わりに好きって言わせて」をカケルとタイガが二人でハートを作りながらデュオで歌うシーンが一番盛り上がってるよなってことは分かってるんです。大阪楽など、そのあとタイガきゅんがカケルっちの頭をぽんぽんしてましたからね。長江くんどんだけ出来る子なの。でも私の~サビは~そこちゃうんや~~~~。そう、人それぞれのサビ。
(長江タイガくんはマジでできる子なので、このあとの曲サビ前に「行くぞお前ら~!」という煽りをアドリブで入れてきました。マジで……こいつはできる…………)

 

 

 万人に勧められるかって言うとまったくそんなことはないのですが、思い返すと「いや、やっぱり割と面白かったのでは?」という思いだけが残っている。で、ここにきて私はやっぱり、2.5を見てる時の感じはインディーズのびじゅあるけいを見ているときに似ているなあということを考えている。突っこみどころが多々あって、言いたいことも色々あるけど、でも面白いモンは面白いのでそこは好きって割り切るところとか。完璧なものがが欲しければ別の現場に行けばいいし、ここにはそれは求めてないんだよなあという自覚のようなものが似ているなあって。あと情報量が多い!! 知れば知るほどどんどん多くなる!!

 

 

 

  それはそれとして高田馬場ジョージのチェキ欲しくないですか? ブロマイドじゃなくてチェキ! チェキが欲しい! なんなら接触イベントでツーショットチェキ撮って!!!! ファンサじゃなくて営業して!!!!! ジョージ♡♡

 

 

 今日から東京公演ですね……

 

 

*1:咄嗟に声が出ないように訓練されたオタクだからさ