石の河原

 

 流石に地元の情報誌で里親を募っただけあって、両親の犬も兄弟の犬もみな比較的近くに住んでいた。普段の散歩でも会うぐらい近くに住んでいる兄弟犬もいて、出くわした時の犬たちのはしゃぎようといったら他の犬の比ではなかった。やっぱり兄弟と遊ぶのは格別らしい。

 

 そんな訳で、「黒ラブ一家大集会」は何度か開催された。

 

 ただぼーっと車に乗って連れて行かれただけなので(子供の特権よ!)開催地がどこだったのか正確には分からないのだけれど、ある程度奥まった山の中にある川辺だったり、琵琶湖湖畔だったりしたように記憶している。似たような体格と似たような顔の黒ラブが5匹も6匹も一同に会し、それぞれの家族が集う、中々に大がかりな集まりだった。
 流石に兄弟なので顔は良く似ていたが、この頃には私は完璧に「犬の顔」の見分けがつくようになっていた。勿論性格もなにもかもみんな違う。一緒に暮らし出すまで「犬」という大雑把なくくりでしかなかった生き物は、まず犬種に分類され、個体として認識されるようになったのだ。

 

 

 彼らは水遊びが大好きだった。

 そもそもラブラドール・レトリーバーは泳ぎが得意な犬種である。まず基本は枝投げ。おっこちてる木の枝を水の中に投げてやると、何のためらいもなく水の中に「ばっしゃーん!」とダイブし、長い尻尾で舵を取りながら見事な犬かきでその枝を取って帰ってくる。水面に浮かぶような黒い頭は海坊主みたいで、やや上向きに突き出した鼻面がなんとも頼もしい。距離が近くなってくると、ふんっ、ふんっと水を吹き飛ばさんばかりの呼吸まで聞こえた。

 

 そして彼ら一族の特技というか、性質がもうひとつあった。それは「石拾い」である。

 枝と同じ要領で川辺の小石を水に投げ入れる。枝と違って石は沈んでしまうが、まるでそれを追いかけるように犬たちはスッと水の中に潜ってしまう! ラブラドールは潜水までするのか! 大丈夫なのか!

 やがて水面から現れたずぶ濡れの真っ黒い顔は、その大きな口に収まりきらないほどの巨大な石をくわえている。ちょっと待て! それはさっき私が投げた石じゃねえ!!

 しかし水から上がってきた犬は河原にその巨大な石を置いて、さも得意げな顔で尻尾を振っている。見ればうちの犬だけではなく、親犬も兄弟犬も巨大な石を次々と川の底から拾い上げてきていた。なるほどこれが遺伝……。

 

 外で遊ぶのが何より大好きな犬の肉球は、いつもさわやかな草の青さと、ポップコーンのような香ばしい香りがした。

 

 

風のよう嵐のよう

 

 ちょっと変わった子犬は、ちょっと変わった「大きい黒い犬」に成長した。

 

 

 今でこそ思うが、あの犬は「犬」というより「猫」だった。中身が猫の犬。凄く賢くて、その分ちょっと身勝手で、遊ぶことが何より大好きで、自分で自分のことを済ませようとするところがあった。群れの中にはあるのだけれど、自分の主導権は自分にある感じがした。名前を呼ばれても自分の気が向かなければ、こちらにやって来て媚を売るような「犬っぽい」真似はしない。訓練が入ってない、と言われるとそれまでなのだけれど、我々はその勝手で賢い犬のことが大好きだった。

 

 黒ラブはスポーティーな生き物だ。とにかく運動量が半端ない。毎日近所の河原まで歩いていき、そこで練習する野球少年たちに疎まれながらボール遊びをした。誰に教えられた訳でもないのに、彼女は最初から、レトリーバーの名前の由来に恥じぬレトリーヴの名手だった。そのうちボールでは犬人共に物足りなくなって、フリスビーを買った。
 ヒュンと風を切って飛んでいく円盤を一目散に追いかける黒い塊は、落下も待ちきれないとばかりに高く飛びあがって見事なキャッチを見せる。そして誇らしげに尻尾を立て、小気味の良いリズミカルな足取りで帰ってくる。堂々たるご帰還だ。そして先ほどあんなに必死に取ってきたばかりの獲物をニンゲンの足下へとあっさり置いて、さあ次だ次だと促してくる。飽きることがない。もうやめよう~そろそろ帰ろう~とこちらが音を上げるまでずっと遊んでいた。体力オバケなのだ、若い黒ラブという生き物は。

 

 だからあの犬との思い出は、8割が散歩途中の出来事になる。突然草むらに分け入ったかと思うと、野球少年たちが探すのを諦めたのであろう硬球を口にくわえて飛び出してくる。見つけましたー!戦利品ですー!
 拾い上げたボールをつ、と地面に置くと、まるでその上に乗るように身体ごと転がり出す。これは彼女の特技だった。ごろんごろんとお腹を見せながら地面に転がる、その背中の下には丁度さっき置いたボールがある。ボールが背中のいいところを刺激するように、時折口で調整しながら体をくねらせて転がっているのだ。自分でマッサージ法を編み出す犬。これ動画撮ってユーチューブに上げたら絶対バズったって……と、今でもずっと思っている。そして「おもしろ動画」とかいうアカウントに転載されるんだ!やーいやーい!

 

犬とは愛そのもの


 最初に犬を飼おう、と言いだしたのは母だった。

 

 確か私は小学生だった。何で犬なんだろうと思ったけど、母の中では既に「大きい黒い犬」を家に呼びこむイメージが固まっていた。「大きい黒い犬」が顔をべろべろんに舐めて自分を起こす夢を見たから、だそうだ。しかも名前まで決まっていた。丁度そのとき読んでいたハードボイルド小説に出てくる探偵が「大きい黒い犬」を飼っていて、その名がいいのだと言う。とても賢くて大きくてかっこいい犬なんだと。って、そんな夢を見たのもその本のせいなのでは。
 「大きい黒い犬」と言えば何だろう。ドーベルマンマスチフニューファンドランド、、、、で、結局家に来たのはラブラドール・レトリーバーだった。真っ黒いラブラドール。黒ラブ。

 因みにこれはまだそんなにインターネットも盛んじゃない時代の話。そんな頃に一体どこで黒ラブの子犬を見つけたのかと言うと、地域の情報誌の「譲ります」のコーナーだった。子猫の里親募集とか不要になったピアノを譲りますとか、そういう投稿の集まる欄に「黒ラブの子犬、お譲りします」という一文があったのだ。 
 あれよあれよと話はまとまり、募集者の家に顔見せに行くことになった。聞けばご夫婦で黒ラブ2匹と暮らしていて、この度子犬が何匹も誕生したので縁のある方にお譲りしたいということだった。ちゃんと自分たちで会って、信頼できるひとたちかを判断したかったのだろう。

 

 玄関を開けた途端、黒い塊がふたつ飛びだしてきた。

 

 人の好さそうな若いご夫婦と、壮健な黒ラブ二匹の強烈なお出迎えだった。私は人生で初めてデカい犬にぶっしぶっしに匂いをかがれ、ぶん回される尻尾に足をしばかれまくり、ぶっちゃけめちゃくちゃビビっていた。けれど「ここで怖がったら子犬と会えない!!」と、死ぬほど我慢していたことを覚えている。というか、その記憶しかない。大人たちから見たらバレバレのやせ我慢だっただろうが、とにかく当時の私は私なりに必死だった。
 リビングに通されて座ると、まだまだご歓迎ムードの犬は目線の低くなった私たちへと、まっ黒く光る鼻を押しつけてくる。目線の先では、強靭な尻尾がテレビ台の上のナニカをなぎ倒していた。
 そのうち奥の扉が開いて、今度は小さな黒いもわもわが何個も転がり出てくる。子犬だ!!!


 親犬のそれとは比べものにならないほどひょろひょろの尻尾をピピピピピと振り回して、私たちの膝の上や床にゴロゴロと拡散する子犬たち。指を甘噛みしてくる様は大変愛らしく、顎の力もまだ大したことはないけど歯が細いので普通に痛い。しかい可愛い。
 群がってくる子犬たちに夢中になっていると、飼い主さんが「まだもう一匹いるよ~」と言う。開きっ放しになっている奥の部屋の物陰から、様子をうかがうようにこちらを覗いている一匹の子犬がいた。他の子犬たちは知らないニンゲンである我々に興味と好奇心をストレートに身体ごとぶつけてきていたが、その子犬だけは怖いのか素直じゃないのか薄暗い物陰から出てこようとしない。でも目はしっかりこちらを見ているので、興味がない訳ではないらしい。飼い主さんは「この子はちょっと変わってる」と笑いながら抱き上げて、こちらに連れてきてくれた。膝の上に置かれた子犬は大人しく、と言うより、ヒャーと固まってしまっているように見えた。

 

 その「ちょっと変わった子犬」が、私の新しい家族になった。

ただ美しい残響を残そう

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 推し♡ファンサして

 ……といううちわがどうしても作れねぇ、と嘆きながら仕上げた最新作です。私は基本的に「自分のうちわが最高」だと思って振っています。そして推しのファンサは最高。

 

 

 あんさんぶるスターズ!オン・ステージ ~To the Shining Future~ 通称、あんステSTFのお話をします。

 今回まず新鮮だったのは『初日』の公演を見られた、という点でした。全23公演中、初日含む大阪5公演、残りは東京でぶっ続けて大千秋楽まで、というスケジューリングだったため関西在住のわたくしはドドドド初日と最終週末の公演を見るという、公演期間の両端をつまみ食いするような感じになった訳です。

 演技、変わりすぎでは!?

 日によって変わる演技の差異、みたいな話ではなくて大幅に演技プラン自体が変更されている箇所がかなり多くて驚きました。勿論良くなっていた点が多かったので、結果的には「進化した」という話で括れる範疇だとは思うのですが、それにしても吃驚した……。
 そう言えばJoKでも前楽と大楽にだけ荒牧さんが凛月の台詞をひとつ追加するという変更がありましたね。テニス部のシーンに追加されたなずなの台詞も同じような経緯だったりするのかしら。なにかの布石だといいな!なにかの布石だといいですね!!

 

 

 

「あなたは悪ではない。正義であるのに暴虐をふるい、他者の涙を、夢を、全て喰らい尽くしてしまう」

 ---という日々樹渉の台詞があります。この場面の安井くんの演技がめっちゃくちゃ良くなってて私一回そこでも死ぬほど泣いたのですけれど、とかくメインストーリーの英智さまはそれに尽きます。彼は悪役(ヒール)にはなりきれない。DDDの対決シーンでは、決勝を除いた全試合においてfineは常に上手側に配置されています。白いスポットライトを浴び「勝者!」という声を浴びてなお、英智さまが見せるのは温度のない表情。完璧でした。

 

 2.5に限らず原作があるものには全て言えることなのですが、我々観客の中には既に各キャラクターに対する思い入れがあり、ストーリーの上では語られない過去のエピソード、そしてそれぞれの解釈が発生しています。それは上手く作用すればブーストになり何倍にも作品の盛り上がりを助けるものです。
 同時に今回私が強く感じたのは、境界の曖昧さでした。役と役者を重ねて見ることの是非は私にはわかりません。しかし今作で私が最も感情を揺さぶられたのは、それが天祥院英智のものなのか、前山剛久という役者のものなのか、その判別がつかない境界線の上にあるような笑顔でした。

 それまでのつらいお芝居は終わり、ストーリーは大団円を迎える。夢ノ咲学院のステージだ、どれだけの夢を乗せても大丈夫!と謳うスバルの掛け声で、全員でのアンコールの幕が開きます。なおも俯いている桃李ちゃまに声をかけ、謝り、元気づけ、前髪を整えてあげる英智さまの表情はこれまで見たことがないほど優しい。はっぴーなシーンの筈なんですけど、ふぃ〜ねの客だけは色んな意味でずっと泣いていたんじゃないでしょうか。そうやって全体の展開とは別に、自分の視点で切り抜いた自分だけのストーリーを繋いでいけるから、生の観劇体験はサイコー(予想はしていたけれどライビュでそこがまったく抜かれていなかったことに傷ついた顔をしています)。

 それぞれのユニットが代わる代わるに『ONLY YOUR STARS』を歌うさまは、ああ原作にあった光景もきっとこんな感じなんだろうなあという思いが込み上げてきて、キラキラしたステージを見ながらようやく涙が引っこみました。そして、満を持してステージ中央に出てくるfine。英智さまはフロアを、観客を、眼前の光景を微笑みながら一望し、「ありがとうございました」と口を動かして、深々とお辞儀をします。
 刹那、私は混乱しました。それが英智さまなのか前山さんなのかわからなくなった。その表情が、仕草が、あんまりにも『心の底からあふれ出た』ものに見えて、お芝居だということが頭から完全に吹っ飛んでしまった。ただ目の前にいるひとが心からの気持ちを伝えたことだけはきっと間違いがないと、手にしていたものを全部放り出して、もはやマスカラを溶かすことしかできなかった。自分でも引くほど泣きました。

 大千秋楽あとの前山さんのブログを読むと、ご自身も「これが僕なのか英智なのかわからない」といったことを書かれていて、何となく納得しました。役に入り込む、というのとはちょっと違う。キャラと役者を混同している、というのとも何だか違う。ただこの妙な感覚は、このジャンルの良さのひとつなんじゃないかと少しだけ思いました。まだやっぱり、よくわからないままなんですけど。

 

 

 

 

 

 

 しかし結局根がアレなのでやっぱり客降りのファンサより曲中に頂くファンサのほうが「ファッ」ってなりますよね~! 大丈夫です、根がアレなので都合よく解釈するのは得意です! あれは私に対するファンサだと思ってるから~~~!! (シアター1010のセンターブロック9列10列目ぐらい、高田馬場AREAの二柵って感じでばんぎゃる的にまじサイコーでした)

 

 カメラには抜かれなかったであろう「ここがサイコーだよ前山院英智!」の演技の細かいお話はそれこそ3エントリ分ぐらいあるのですが、まあ楽しいのは多分私だけなので下書きに残して供養します。みなさまもそれぞれのあんステを噛みしめ、これからも元気にうちわとペンライトを振っていきましょう!ライブでも絶対に優勝してやるぜ!!

 

 

 

 

追記

本日は前山さんのお誕生日でした。ささやかながらお祝い申し上げます。素晴らしい天祥院英智を演じてくださったこと、本当に感謝してします。

 

 

 

 

 

 

 

推してないです

2018年になってしまいました。

三が日、いかがお過ごしでしたでしょう。私は明日仕事行ったらまた三連休ですあほらしいですね。何でここに有給入れなかったかというと年末に遊び倒した後ろめたさがあるからです。まあそんなことはいいや。

ここは元々長文のリハビリが目的だったんですが(そうなの?)、ですので2018年はもっとブログを書きたい!……みたいなことも特にないです。でもとりあえずうちわこんなふうに作れるようになったよーの記事はいつか書きたいなと思ってます。次のあんステのためのうちわをね。そろそろね。作るから。

 

さて。

 

わかてはいゆーは推さないぞと言いながら結局は年末も年末に接触イベントに参加して2017年の幕を閉じました。推してません。でもはちゃめちゃに面白かったです。お渡し会、という存在は知っていたのですがなるほどサイン会でも握手会でもなくお渡し会なんだなあ。

 

 行ってきましたのはこちらです。カレンダーお渡し会。

 

 

 

 

一部二部とあったのですが、フットワークが軽いことだけには定評のあるばんぎゃるふたりで臨んだため「どうせ東京行くなら両部行くやろ」と両者躊躇いなく二部とも予約。

しかし敵地は勝手もお作法もわからぬ異世界異聞の地。我々は目の周りを黒く塗ったバンドマン相手のインストアイベントしか知らないばんぎゃるだ! 何々、どうするの? 予約した人はここでお金を払って? うん、トークがある。なるほどトークの座席はその場でくじ引きで決めますね、わかりました。ここに並んで待つ、オッケー。そして先ほど頂いた参加券と引き換えにくじ引きを。

 

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何なんだよ!!!!!!!!

 

流石の私でもこれは分かるわ! 1番です!! 1番だーいすき!!!! わーいトーク最前列だー!!!!

 

2017年、ラスト運をここで使いました。いやあ気持ちが良いですね。そしてトーク、はちゃめちゃに面白かったです。今までもいくつかそれっぽいのに足を運んだりもしていましたが、群を抜いて面白かった。サービス精神の塊か。なるほどこの手の人々が完全に「お客さんに楽しんでもらいたい」モードで本気を出すとこうなるんだ!

そうですね最前列ならではの感想としては、意外と男のにおいがした(バンドマン基本香水くさいからな!)ことと、古谷さんのスラックスとショートブーツの間から見えた靴下が赤色でえらい可愛い柄だった、ってことでしょうか。あと目の周りは黒くないけどドーランは案外濃い。あ、いまドーランとか使わないです? ファンデーション?

下ろしたてのお洋服って、ストック(在庫)状態で置いてあったとき特有のたたみクセがついているじゃないですか。古谷さんがこの日着ていらしたロング丈のニットにもそれが見られたので「下ろしたて着て来たのかな……だとしたらめちゃくちゃかわいいな」とも思いました。推してません。

 

 

 

イベントの進行としては、トークします→個々にチェキ撮ってカレンダーお渡ししていきます。でした。

あ、流石に撮影の一番手は全力回避しています。各位、鍵開けしたい人々がやってくれ……。撮影は公開処刑だという話も聞いたのですが、今回はちゃんとパーティションで目隠しが作られプライバシーにも配慮されていました。ここでびっくりしたのは、チェキ撮影に際してNG項目がなかったこと。更に剥がしがないのでお話ししようと思えばかなり長い時間(主観)可能であったこと。の2点です。

これに関しては、やらかしたり妙に粘る客もいないため事務所通してイベントのレギュレーションはかなりゆるく、自由にやらせてもらっている。ということらしいです。すみません他の方々の会話が聞こえてしまって。でも、それはとても良いことだなと思いました。自由というのは信頼ですよ。

 

 

チェキ撮影に関してはもはや「普通に可愛く撮る」ということが出来ないため、なんかもうよく分からないお題を出してしまったし、それにもまるで臆することなく笑顔でオッケーを出してくださる辺りはやっぱり流石だなあと思いました。

そしてカレンダーをお渡ししてもらいながら二言三言……どころではないぐらいお話しの時間があったので、言いたいことが言えず仕舞いだった!みたいなこともなく(言い淀んでいると待ってくださる)、全体を通して非常に気持ちの良いイベントでした。心の底から行って良かったと思ってます。推してはないんですけど。

 

そう! 終わらせた後に思いついたのですが、また年末にこうしたイベントがあれば次は「『来年の◯◯さんが良いお仕事とご縁に恵まれますように』って私が拝むので、◯◯さんはなんか大明神っぽい感じでお願いします」をやりたいです。やりてえ! 本人の御多幸を願うのに本人を拝むチェキ! やりてえ!! もしくは誰かやって私にご報告ください!! こういうネタは思いついたときに書き留めて残しておかないと忘れるんだよお!!

 

 

 

 

そんな感じで2018年も自分がこの先どう転ぶのか愉しみながら生きていく所存です。

いやマジで去年の年始にまさか年内最後の現場がわかてはいゆーイベント、そしてテニミュで終わるとは想像もしてなかったですもの。これだから面白い。

 

で? 今年の現場始めですか? そうですね、追いテニミュの可能性について考えていますが、それがなければ古谷さんの次の舞台で〜す! 推してはいません!!

 

LOVE♡MIXされちゃった話

舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」公式サイト

 

 キンプリの舞台を見て来ました。

 

 あまりにも突然に一世を風靡したKING of PRISMというパワーコンテンツ。体験した者にしか通じない、あの暴力的なまでの怒涛に次ぐ怒涛。更にTVシリーズを履修することにより一気に深まる理解と謎。そりゃこの話題性なら舞台になるよねぇという納得と、どうすんだあれという完全なる興味からチケットを取りました。あと、大分とわかてはいゆーに対する「わかり」が出て来た結果、キャスティングの段階で「えーあの人がこの役やるの!」と、ゲラゲラできるようになったんですよね。プリズムの煌めきについてもお話はできますが、今回の舞台に関して私は多分「俳優の客」という立場で見ています。別に推しはいないけど。
 この手の話はお腹いっぱいなんですが、何回見たとかどういう風に好きかとか、或いはどんな理由で現場に足を運ぶかも当然個人の自由だし、何をしようが自己満足の域を出ないし、俳優のオタクだろうが原作のオタクだろうが狢は狢だぞ! いいか!
 ただ生きてる世界が違い見えるものが違い共通認識が異なるので、正直「ここは混ぜたらあかんかったやつではないのか」とは思いましたけれども! 正直な話!! 散々学級会が開かれてるのであえて言及はしません。私はただ粛々と観劇アンケートに「もし続編か再演をやるなら後生だから通常と応援で公演を分けてくれよな!」と書き綴るのみです。俺たちに人権を!!!

 

 

 

 そんな話はさておいて舞台の感想を書きます。

 高田馬場ジョージ!!!!!!!!
 (フォントサイズは24です)

 あのもう、シュワルツローズ以下シュワロが! ちょっともうほんとに! ジョージがね!!! ジョージが本当にジョージで一生キンブレ振ってたかったという話をしたい!!! 

「俺と、高田馬場で情事しない?」

\いいよー!/

「ぃやったあ!」

 これは実際に舞台で行われたやり取りです。えっ最高では? 最高のコールアンドレスポンスだ……やだこんなの好きになっちゃう……無理…………
 舞台を見終えて色々ごちゃごちゃ思ったけど、それらを濾過しきったあとに私の中に残ったのは日に日に増す「ジョージ……」という想いです。なんだこれは。キンプリが覚醒剤的シャブなら、高田馬場ジョージはダウナー系のそれだぜ。


(以下ネタバレなので薄目で読み飛ばしてね!)


 高田馬場ジョージ、ソロでキャスティングされてるのでソロ出演だと思ったらちゃんとTheシャッフルで出てくるんですよ。え、出て来るの? って思いません? 出て来るんですよ……人形で。一旦はけたと思ったら、Theシャッフル4人が繋がった状態の雑な操り人形を背負って出て来る高田馬場ジョージ。いやずるいやろそれ。
 登場時から1人舞台だけど、5人になっても1人舞台。でもまたこの演技がもう最高最強にキュートなんです! 演者の古谷さんほんとどれだけ芸達者なのかと……。歌わせたら歌わせたで設定の「歌下手だから口パクアイドル」をガン無視するほどお上手だし、ダンスもお仕事とアイドルのジョージを使い分けてるんですよ。
 Theシャッフルの『恋のロイヤルストレートフラッシュ』では、黒子に扮したアンサンブルの皆さんがメンバーの人形を身にまとって5人のダンスが披露されます(余談ですけどこういうお約束で表現するところ、演劇特有の茶番感があって私は割と好きです)。こちらのダンスはキュートさにベクトルを振り切っています。ハートを作ってにこっと微笑み可愛らしい流石ラブラブ系スタァ。ところが一方、舞台後半の大メドレーで披露されるシュワロのオリジナル曲では妙にキレのある、小気味の良いダンスを見せてくれます。それが、もしかしてこちらの方が本懐なの? と震えるほど格好良いんです。キャラクターとしては三枚目、それこそ道化役であるはずの高田馬場ジョージが、二枚目も蒼白の格好良さで迫ります。むーりーーー
 このオリジナル曲---ルヰくんとアレクとジョージの3人が見せる、ちょっとアダルトで魅力的な表現が個人的にはこの舞台の大サビです。この曲のためにいま私は涙を飲んでライビュのチケットを探すか悩んでいる状態です。M字開脚からの腰振りですよ。もう一度言います、M字開脚です。あー! シュワルツローズー!!!!(キンブレを振り回す絵文字)
 この「「「「やばい」」」」ジョージを堪能するなら下手が断然オススメです。もしこれから劇場でご覧になるかたがいらしたらサイドチェンジの参考にしてください。

 

 

 


 はあ……

 


 舞台そのものは前半で映画のストーリーをなぞり、後半ではDear Crownで催されるクリスマスライブに向けてのオリジナルストーリー(キンプリラッシュをやってるとよりスッと入る)という構成です。安心していきなりオバレのプリズムショーで頭をぶん殴られてください。大丈夫。しかし舞台が終わる頃、私のお脳には完全に高田馬場ジョージがキマっており、もう何も思い出せない……エーデルローズのお風呂……卒業証書ポーン……
 カーテンコールの記憶も、下手の端から法月仁、高田馬場ジョージ、大和アレクサンダーの並びがサイコーすぎてそこ以外が靄がかかったようなの……おかしいわ……。アレクはお辞儀も拍手も全然しないし、ジョージはそんな両隣のふたりの手を無理矢理握って振り回すようにキュートなお辞儀をするし、でも法月仁はあくまで塩対応でそれを振り払ってルヰくんをエスコートしながらはけるっていう小芝居を最後まで続けてくださるんですよ演者の方々。ありがた〜い! すご〜い!

 

 演出がもたついてるとか相変わらず役者間に差があるとか結局曲の良さとライブシーンと客降りのファンサービスの力技で持ってってるだけじゃん! という意見はド正論だなあって思うんですけど、正直そういう話をするよりお脳に高田馬場ジョージがキマってるやばさを話した方が私もあなたも楽しいと思うんですよね。どうですか。あと法月仁の話も忘れずするからな!

 この舞台でも相変わらず大活躍なのがやはりアンサンブルの方々で、私は今回も「前髪を上げてるひとの顔がぶっちゃけ好み」と思って見てたんですけど、その方が法月仁と絡んだときの私の心のガッツポーズを想像してほしい*1。これもネタバレっちゃネタバレなんですけど、法月仁も歌って踊りますからね?????? プリズムショーではないけど歌って踊る法月仁ですよ????? お風呂シーンで確認できる腹筋は実は描いてあるのがつぶさに見てとれるお茶目な法月仁! 大事なのは格! 鞭さばきが最高で塩対応がサイコーでファンサがやばい法月仁! そんな法月仁が、膝をついてかしづく顔の良い男の顎に指をあて、頬を寄せる寸前で突き放す! か、かぁっこいい~!! でもサビではIn The Timeless~って歌いながらすんげえやばい動きで笑いを誘ってくるの、ほんと面白いんでやめてほしい好き。ああ思いだしたらやっぱりライビュ見たくなってきた

 わかってるんです、観客的にはエーデルローズ生による『ドラマチックLOVE』で、「ありがとうの代わりに好きって言わせて」をカケルとタイガが二人でハートを作りながらデュオで歌うシーンが一番盛り上がってるよなってことは分かってるんです。大阪楽など、そのあとタイガきゅんがカケルっちの頭をぽんぽんしてましたからね。長江くんどんだけ出来る子なの。でも私の~サビは~そこちゃうんや~~~~。そう、人それぞれのサビ。
(長江タイガくんはマジでできる子なので、このあとの曲サビ前に「行くぞお前ら~!」という煽りをアドリブで入れてきました。マジで……こいつはできる…………)

 

 

 万人に勧められるかって言うとまったくそんなことはないのですが、思い返すと「いや、やっぱり割と面白かったのでは?」という思いだけが残っている。で、ここにきて私はやっぱり、2.5を見てる時の感じはインディーズのびじゅあるけいを見ているときに似ているなあということを考えている。突っこみどころが多々あって、言いたいことも色々あるけど、でも面白いモンは面白いのでそこは好きって割り切るところとか。完璧なものがが欲しければ別の現場に行けばいいし、ここにはそれは求めてないんだよなあという自覚のようなものが似ているなあって。あと情報量が多い!! 知れば知るほどどんどん多くなる!!

 

 

 

  それはそれとして高田馬場ジョージのチェキ欲しくないですか? ブロマイドじゃなくてチェキ! チェキが欲しい! なんなら接触イベントでツーショットチェキ撮って!!!! ファンサじゃなくて営業して!!!!! ジョージ♡♡

 

 

 今日から東京公演ですね……

 

 

*1:咄嗟に声が出ないように訓練されたオタクだからさ

うん、悪くない。


 幸い、運動神経が壊滅的という訳ではなかったようで運動全般は嫌いではないです。以前、逆ダイ(背ダイ)は走り高跳びの要領ですよね! とお話ししていたら「えっ、走り高跳びなんてやったことがない……」と言われたのですが、や、やりませんでしたか……学校で……私めちゃくちゃ校庭で飛んでた記憶があるんですけど……。ともあれ、ああいう個人技を磨くような競技は割と好きでした。逆ダイは個人技。
 スポーツ観戦も嫌いではないです、特にテニスが好きです。テニミュではありません歌いません。でも時々、それこそグランドスラムの試合なんかはフィクション顔負けのスーパープレイが飛び出るので現実は凄いぞ。そしてテニスの何が好きって、とにかく観客がうるさくないところ。応援がやかましいスポーツは総じて苦手です。バレーボールとか、サッカーとか、野球とか。

 

 野球。
 そう、プロ野球ね。
 なんか苦手なんですよプロ野球というものが。
 でもこれも、観戦には行ったことがあるんです。その時はそれなりに面白かった。どのジャンルにも客席を鼓舞し、応援の先導をとる仕切りみたいなひとがいるんだな~ほ~~と思いました。あれは良い知見でした。
 じゃあ何が苦手かと言うとやっぱり野次なんです。野次。野次? おっさんがプロ野球の話をしてるときって、どういう会話になるかご存知ですか。そうですね、私の中のイマジナリおっさんは大体こういう感じで話を進めます。

 

『この間の試合の、あれはあかんかった。ああいうことをしたらアカンねん。しかもあそこであいつを出すやろ。あんなもんすぐ下げな勝てるかい。あーあかんわ。あそこで打たれるとかホンマあかんわ』

 

 以下、延々。

 

 ダメ出しじゃあないんですよ、野次なんですよ。「あれでは駄目だ」の後ろにあるのは「俺ならもっと上手くやれるのに」なんです。ほら、透けて見えるでしょう。おっさんの本心、スケスケだぜ! やめろ見たくない!!!!!
 そんなスケスケのオッサン心が必ず付随するジャンルが「プロ野球」である---ここまでの図式が私の中に完璧に出来上がっている。だから苦手なんだと。つまり私が嫌いなのは実際やりもしないしやれもしないのに口だけ出してやったつもりでいる現実には管を巻いているだけの人間であって、野球は何も悪くない。でもそういうひとが集まるとわかってる場にわざわざ足を運ぶ理由もねぇ、ないじゃないですか。何でもそうですけど。

 


 
 ところでみなさま、まじで走り高跳びってしたことないですか?????